胃カメラを鎮静剤なしでオエッとならず受ける方法

お悩み解決

40代後半とびび。十数年ぶりに胃カメラを受けてきました。
今回、ある対策を実践してみて、
鎮静剤なしでえずかないコツを掴んだので、シェアします。
私と同じように胃カメラに恐怖を感じている方へ、助けとなりますように。

(2023年3月に完成間近で放置してしまった記事をアップします。2024/1/8記)
 (イラストはイラストACさんからダウンロードしました)

【まず結論】胃カメラを鎮静剤なしでえずかないで飲む方法

胃カメラを受ける前に、事前に「胃カメラ 鎮静剤なし コツ」のようなキーワードで調べました。
多くは鎮静剤を勧めるか、鼻からを勧めてくる情報ばかりですが、その中で
「のどを締めないようにしたほうがよい」というのが目に留まりました。
のどを締めてしまうと、カメラが喉に当たってえずいてしまうのです。
「それなら、のどをずっと開けばいいんじゃない?!」
と思った私は、作戦を立てて実行してみることにしました。
名付けて「のどパッカーン作戦」です。

私は歌うのが好きで、聖歌隊にもいたこともあります。
聖歌隊の指導に来ていた声楽家の先生より、
発声練習の際「口~喉~おなか」まで太い1本の管でズドンと繋がっていることをイメージして「あー」と声を出したらいいと教えてもらいました。
あくびをしている最中の、のどの状態らしいです。

ちょっとやってみるだけで、のどがパッカーンと開いたような状態を実感できると思います。
その状態を、胃カメラを受けている最中、ずっと維持してみるのです。
維持するためには、できるだけ深呼吸してパニックにならないことも重要です。

この方法で、一度もえずかずに胃カメラを乗り越えることができました。
鎮静剤も打っていないので、終わったらすぐに運転してパートへ行くことができました。
詳しい様子についてはこちらに記します。

どうか、これを読んでくださったあなたが、少しでも楽に胃カメラを受けられますように。
健闘を祈ります。

胃カメラ恐怖症の経緯


若い時から遺伝的に胃が弱い私ですが、
20代後半から、冬場を中心に消化不良を起こすようになりました。
食後1時間くらいで食べ物が胃に停滞している感覚になり、
鈍い痛みが続いたあと、空腹になると元気になるのです。

初めての胃カメラは胃腸専門病院へ。
鎮静剤を断り、平気だろうと思ったら、もがき苦しんだ体験となりました。
2回目は同じ病院で鎮静剤を打ってもらいましたが、意識がはっきりして、それなりにえずいて苦しみました。
その時「鎮静剤、全然効かないじゃないか!」と思ったのですが、よく考えたら当時服用していた眠くなる副作用の薬が影響していたようです。
3回目は数年空けてから個人病院で鼻からにチャレンジしました。
入らないのに無理やり入れられそうでパニックになり、断念しました。

この3回の体験で「胃カメラはもう一生飲まない。飲むとしても中年になってからでいい(※1)」と心に誓ったのです。

なぜか年を取った人ほど「あー胃カメラってたしかに辛いよねー」と他人事で、自分はまあまあ平気でしたという人が多い気がします。
若いほど感覚が過敏なのでしょうか。
他には、嘔吐恐怖症というのもあるかもしれません。
私は吐くのが怖くて怖くて、つわりの時もずっと吐くのを我慢していました。
嘔吐に抵抗がない人は、もしかして胃カメラも平気なのかなと思ったりします。

※1 中年になって過去一の胃の不調だったので飲むことにしました(泣)

鎮静剤を打てない理由も色々ある

今回カメラを飲んだ病院は、かかりつけの田舎町の小さなクリニックでした。
鎮静剤について先生に聞いたところ
・休憩してから帰ってもらえる環境がない
・休憩したところで、運転して帰るのは危険だと思うので打たない(患者はほぼ車で来るため)
という理由で鎮静剤は打たないそうです。

打たない病院にもそれなりの理由があるんだなと納得しました。

別の病院(鎮静をかけてくれる所)で受けてきますと言ったのですが、予約がすぐ取れず、
あまりに胃が苦しくて一刻も早くカメラで見てほしかったので、
結局ここで受けることにしました。

胃カメラ本番の様子を詳しく実況します


待合室で問診を書き、服は着てきたそのままで、歯医者のような前掛けをしました。
紙コップの液体?を飲み、
次にドロッとしたゼリー状の局部麻酔薬を飲みました。
事前情報で、のどの奥まで飲んだほうが麻酔が広範囲に効いて良いと聞いていたので、
口に広げず、のどの奥へ届けることを意識して飲み込みました。
最後はスプレーの麻酔をかけてもらい
「検査を受ける姿勢で横になってください」と寝かされたのですが、
この時点ですでにオエッとなりそうだったので、
「横になったら気持ち悪いので、起きてていいですか」と自分の希望を伝えました。
検査直前まで起きた姿勢で、つばを飲むのが気持ち悪く感じたので、
検査室を見渡してティッシュを探し、そこへ吐き出していました。(きたない話しですみません)

若い時はこのへんのプロセスでもう恐怖が始まっていたので、
自分がどうしたいかを大切にして、検査が始まるまで落ち着いていることができ、大人になったなと感じました(ただの厚かましいおばさんなのかもしれませんが)
ティッシュがなかったら少々パニックになっていたかもしれません(汗)

横になり、マウスピースをくわえて、検査をする先生が登場。
ここからが勝負です。
「のどパッカーン」
ぶさいくでもなんでもいい、もともとぶさいくなんだから。
目を見開いて1点を見つめ、のどを全開に、変顔も全開です。
(のどを全開にすることに集中しすぎて、目ん玉が飛び出したような表情になりました。)

そして・・・
胃カメラが入っても・・・えずかない!やった!

喜んでいる場合ではありません。
のどパッカーンを最後まで継続する。ここからが勝負なのです(結局どこからが勝負や)
モニターを見る余裕などはありませんでした。
ちょっとでも角度を変えるとのどにカメラが当たってしまう。
ていうか、さっきのどにカメラ当たらなかった?
本当に私ずっとパッカーンしてる?
自分でも分からなくなりますが、がむしゃらに、しゃにむにのどを開き続けるのです。
十二指腸を通過したあたり(推測ですが)で、苦しくなってきて、足をジタバタさせてしまいました。
ついでに手で自分のふとももをバンバン叩き始めてしまいました。
看護師さんには「落ち着いて」と言われましたが、
むしろバンバンしてるほうが落ち着くんだよね・・・
先生は「いいよ、ジタバタでも何でもしていいからね」と言ってくださり、
カメラは十二指腸から撤退(推測)。ジタバタもおさまりました。
あとは一気にカメラ抜いてくれい!と思っても、これがまたゆっくり。
こちらも最後までがんばろうと、深呼吸にのどパッカンで、西川きよしの目玉です。

「全然オエッとならないのすごいね」と褒められながら、無事に胃カメラが終了しました。

えずかなかったからと言って、胃カメラが楽だったかというと、全然そういうわけではありませんでした。
だからこのブログのタイトルと本文には「楽に胃カメラを受ける」という言葉は使いませんでした。
でも、えずくと苦しみが100なのに対して、えずかないと苦しみ40くらいで済みます。
自分の考えた作戦がうまくいったのもあったかもしれませんが、
先生は胃カメラが上手だと評判だったので、先生の上手い下手も左右しそうです。

まあ正直、次は鎮静剤を使う病院で「のどパッカーン作戦」を実行してみて、
どれほど楽になったのか、結果を発表したいものだと思いました。
(鎮静剤くらいでは眠らないタイプです)

話しは戻り
その後の診察で「綺麗な胃です。ピロリ菌もないし、胃酸がよく出そうな胃壁ですよ」と言われました。
良性のポリープが少しあるものの、特に問題ないようです。
「あえて言うなら、十二指腸から胃へ少し逆流しています」と。
「胃痛はこのせいなのかもしれません」
これは20代のときも全く同じことを言われたので驚きでした。

カメラを飲む前の受診ですでに処方されていた、
ガスモチン(消化促進)とタケキャブ(胃酸を押さえる)を継続して飲むよう言われました。
私の場合、タケキャブを飲むととても調子が悪く、やめると調子が良くなったことを伝えると、
タケキャブ飲まなくてもいいよとのことでした。
ガスモチンは1週間以上たった今も、食後に手放せない感じです。
(次の項目で市販薬他について触れます)

そんなわけで、えずかなかったし、胃も異常なしで有難い結果でした。
障害のある娘と一緒に健康で長生きしたいので、
これからも胃カメラから逃げない人生でありたいです・・・

お気に入りの胃薬や漢方

ふだんは胃のことであまり病院へ行かず、市販薬に頼りがちな私。
ゆるやかに効くものを中心に、お気に入りの市販薬やネットで買える漢方をここに記します。
(個人的に効くと感じるものだけを書いていますので、信用しすぎず自己責任でお願いいたします)

市販薬「太田胃散」


市販薬で一番お気に入りはこれです。
食後の消化不良や胃もたれに。
空腹時も満腹時も、いつでも飲めるのも魅力のひとつです。
【第2類医薬品】太田胃散 [分包] 48包 (409061)

漢方薬「陀羅尼助丸」だらにすけ丸

空腹時に飲み、ゆるやかに胃を修復してくれてる感があるので、気に入っています。
症状がひどくない時にはこれ単体で。
ひどい時は、だらにすけ+胃薬など組み合わせています。
つぶつぶを専用スプーンですくうのが面倒な人には、個別包装もあります。

↓つぶつぶを自分ですくうタイプで、簡易包装なので安いです。何度もリピしています。
陀羅尼助丸 だらにすけ 徳用袋入1,200粒 (40回分)

↓ちょっとお高めの個別包装だけど、簡易包装で安いタイプを見つけました。
軽量スプーンからこぼれ落ちるストレスがありません。

陀羅尼助丸 だらにすけ 袋入分包 (27回分)

せんぶり

昔、父方のおばあちゃんが島根県から送ってくれていました。
乾燥して砕いたものを、そのまま飲んでいました。
父も私も胃弱体質なので、よくお世話になりました。
父の知り合いで胃が痛い人も、せんぶりを飲む前は疑心案義なのですが、必ず皆せんぶりのファンになるのが嬉しかったです。

苦みを舌全体でよく味わうと、より効果をあらわします。
「健胃のためには苦いものを」という知識がここでつきました。
香ばしいので嫌な苦みではないと個人的には思います。
というかむしろ美味しいんです。

今は祖母も亡き人となり、せんぶりはこのようなところで入手しています。
↓粉末にはせず、煎じてお茶として飲んでいます。

【送料無料】【即発送】【第3類医薬品】 センブリ 20g 小島漢方

現在同居している義父は山菜や野草に詳しいですが、富山県では入手できないようです。
センブリは栽培ができず、山でしか採れないそうですが、
山でもごく限られた環境でしか生えない繊細な野草なのでしょうか。

猪の胆のう、または「くまのい」

主人が害獣駆除にかかわっており、イノシシを捌いた際、胆のうを取っておいて、乾燥させて、胃薬として勧めてくれました。
これは「くまのい」と同じだということです。
くまのい。実は熊の胃ではなく、熊の胆のうだそうです。別名、熊胆(ゆうたん)。

強力な胃薬で、高価な値段で売られています。
それでも「これじゃなきゃいや」という根強いファンがいるんだとか。
最終手段のような強い薬なのでしょうか?(詳しくは分かりません)

私の場合、イノシシの胆のう(乾燥したもの)を、爪先くらいの大きさにカットして、煎じて飲みます。
お湯で溶かすだけでもOKです。
黄色い汁になって、味はやっぱりオウレンやセンブリのような苦みです。
効き目もなかなかで、窮地を救ってもらったことも度々。
でも、そこまで強力に効くかといえば、思ったほどでもない。熊じゃないからかな?
正直、安定的に入手できるものではない(買ったら高い)し、動物性だから自家製は衛生面が気になるし、味も少しえぐみがあるし、あまりこちらに依存したくはないと個人的には思いますが・・・
書かずにはいられないすごい薬だと思います。

↓購入したことはありませんが一応リンク貼っておきます
【第3類医薬品】 熊胆円 6個入り ×3箱 くまのい 熊の胆 和漢生薬 製剤 便秘 飲みすぎ 二日酔い 整腸 熊膽圓 第一薬品工業

黄連(オウレン)

20代のころ、知り合いに勧められて、オウレンを粉末にしたものを飲んでいました。
どこかの漢方薬局に電話注文して入手していました。
これもせんぶりと同じ原理で、苦みが胃に効く。
個人的にはせんぶりよりえぐみがあって飲みにくかったのですが、それなりに効果をあらわしました。

黄連100%の粉だけというのはなかなか販売されていないようで、
Yahooショッピングで見かけました。
「黄連解毒湯」という漢方ならドラッグストアでも入手できるようです。

その他

ゴーヤも健胃に良い野菜と言いますが、夏に食べきれなかったゴーヤをスライスして乾燥させて、
ゴーヤ茶にして飲むこともあります。
ズバリ胃痛に効いた!という体験はないものの、ゴーヤをよく食べる夏場は、胃のトラブルも少ない気がします。
何か自分に合った苦みを、もっとたくさん開発したい次第です。
それでは。

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