ダウン症児を授かって【1】妊娠初期前半・中絶問題

ダウン症児を授かって

ぴょこりんは、めでたく2歳になりました。
このブログは、ぴょこりんが0歳6ヶ月のときに開設しました。
今年の抱負にも書きましたとおり、ダウン症ブログと自称しているわりには、ダウン症児の出生時のことを何も書いてないなんて、あんこの入っていない大福みたいなものかもしれない!と常々思っていましたので、遅ればせながら書き進めてみたいと思います。
シリーズ「ダウン症児を授かって」というタイトルで、今回は第1回目です。
稚拙な内容と文章ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

妊娠前の会話

主人とはお互い晩婚で、私38歳、主人42歳のときに結婚しました。
新婚のとき、主人から
「年齢的に、妊娠したらダウン症の可能性が高い」と言われたことがあります。

私は、自分がクリスチャンということもあり、中絶しないと母体の命が危ないとかよほどの事情がない限り、中絶はしない考えでずっと生きてきました。
主人は、妊娠中に子どもに障害があると分かったら、自分たちが先立ったとき、残された子どもがかわいそうだから、中絶も視野に入れたほうがいいということでした。
(多くの人の悩みは、産む前も産んだ後も、親亡き後の問題ですもんね・・・)
でも、妊娠するかどうかも分からない段階で、議論しても仕方ないので、
「そうか、ダウン症の子を妊娠する可能性もあるんだね。」で終わらせました。

妊娠後の断薬 ー薬と胎児についてー

結婚から1年半、39歳で妊娠しました。
実家の母の忠告で、妊娠の発覚と同時に断薬しました。(現在に至ります)
薬とは、9年間飲み続けた抗不安薬です。
その経緯を少し振り返ると・・・

30歳を前にして、過度なストレスが原因で、特定の恐怖症に襲われるようになりました。
小学生でも幼稚園児でもできるような、日常のごく当たり前のある行動が、突如できなくなったのです。

社会生活に支障をきたすレベルだったので、心療内科に行ったら、社会不安障害と診断されました。
心療内科で薬をもらってからは、そういった症状を飼い慣らしながら、だましだまし生きていたのですが、
何年たっても一向に良くなる気配なし。
おまけに、年を重ねるにつれ、不眠症がきつくなるばかりでした。

まあ社会不安障害って、要するに軽度の鬱です。(私の場合はです。人によって違うと思います。)
軽度の鬱はこじらせるとややこしいと新聞で見たことがありましたが、まさにそれでした。
休職するほどではない、被害妄想もない(たぶん)。この程度だから私は大丈夫なんだ、なんて自分に言い訳して、休むことを自分に許さなかったのです。
ちょっとした貧困も、さらに私を追い込みました。

今思えば、いろんな事情があるにしろ全部投げ出して、仕事をやめて、親元に転がり込んでアルバイトでもしながら、休息すれば良かったのかもしれません。
そういう発想を持てなくて、あれこれ背負い込んで生きていました。

結婚したら、主人のおかげで心身が楽なったものの、一度崩壊してしまった交感神経・副交感神経の正しい働きは、そんなに簡単に治らなかったので、
薬をやめるタイミングが分かりませんでした。

実母の忠告で薬をやめてみて、最初は怖かったです。
でも、もし人前で特定恐怖症が出て、挙動不審になっても、
「つわりのせいです」と退席すれば済むから、大きな安心感を得ました。

断薬するまでの期間が大きな気がかりでした。
ネットで薬と胎児への影響を調べました。
その薬の影響は、ある障害を持つ可能性があると知りました。
結論から言うと、娘はその障害に関しては大丈夫だったので、産まれてきたとき正直ホッとしました。

では、薬の影響でもし赤ちゃんに何かあった場合、母親のせいなのかというと、それは違うと思います。
母体が元気であることを、第一に優先すべきと思います。(そのためには薬が必要なケースもあります)
薬を飲んでいても大丈夫な場合もあれば、飲んでいないのに障害が出る場合もあり、こればかりは分かりません。

ダウン症だって、高齢出産だから可能性が高いというのはありますが、高齢の人がみんなダウン症の赤ちゃんを産むわけではないし、若い人からも産まれてきます。
そして、胎児に障害があった場合、流産の可能性が高まるのに、
産まれてきたということは奇跡だと一般的に言われていますが、
全くその通りだと思います。

私はクリスチャンですので、こう考えています。
全ての命は、神様の許可なくして生まれることはないと思います。
人間がどう操作しても、科学が進んでも、神様の領域には踏み込めないし、
全ての命は、本当は祝福されているのです。
命は人が作ったのではなく、神が作ったもの。
人間が命を作る、子どもを作るだなんて、とんでもない言葉だと思うのです。(もちろん男女あってのことは分かっておりますが・・・笑)

たとえば人工知能だって、偶然にできたわけではなく、人間の技術の結晶です。
ロボットさえそうなら、人間という緻密にデザインされた個人個人も、偶然ではなく、誰かのアイディアのもとに成り立っているはずだと思うのです。

と、
かなり脱線してしまいました。
話しを戻します。

産院で門前払い

話しが前後してすみません。
生理が10日遅れたので、妊娠検査薬を使ってみると陽性が出ました。
それまでは、年齢的な不安から、子供はいてもいなくてもどっちでもいいと思っていましたが、妊娠検査薬の結果を見て自然と笑みがこぼれました。
主人も大喜び。


怖ぇよ、この絵。

すぐに、一番近くにある産院の門をたたきました。
先生がきつい性格ということで有名だそうです。
断薬したことを告げると、急にどなられました。
「それは医者の指示なのか?勝手なことするな!☆総合病院(地域の拠点病院)の産婦人科と精神科を受診しろ!うちには来るな!」

そのときはムカつきましたが、
出産時のトラブルを考えると、結局☆総合病院に搬送されていたので、これでよかったです。
産院ではエコーだけ診てくれて、ぴょこぴょこ動く豆つぶみたいな赤ちゃんの映像を見せてくれました。
「赤ちゃんは7.8mm。これは心臓です。とても元気です。」
なんて感動!

妊娠初期(前半)

☆総合病院では、女医さんが主治医となり、とても優しくて安心しました。
赤ちゃんは6w5d(6週5日)と判定。

別の日に精神科のほうも受診したけど
「断薬して元気でいられるなら、全然いいじゃないか。」と太鼓判を押してもらえました。

そして「今まで抗不安薬ではなく、抗うつ薬を飲んでいたら、早く治っていたのでは」とも言われました。
妊娠生活が進むにつれて、その言葉をだんだん理解するようになってきたのですが、それはまた次回の日記に記します。

6w5dの深夜から、とうとう「つわり」が始まりました。
ふとんから飛び起き、台所のシンクに走る私。ドラマみたい!

だけど、吐くのが嫌いな私は、真夜中にシンクの前に座ったまま、吐くのをひたすらがまん・・・
というか、吐き方を思い出せませんでした。

それからは、あまり何も食べられなくなりました。
ほんの少しでも食べたあとは、逆流性食道炎のようになるため、
トイレの前でずっと立ったまま、口にたまったよだれ?胃液?をトイレに吐き出す、ということをしていました。
(汚くてすみません)
いわゆる「よだれつわり」だったようです。

横になっても吐きそうになるので、
夜寝るときは頭に角度をつけて(枕を高くして)、口が胃より高い位置になるようにしました。

そして気持ち悪くて眠れないので、夜中にスマホでゲームする始末。(ゲームする元気はあるんかい!)
それ以外は、つわりについて検索したり、同じ週数の赤ちゃんについて調べて、自分を励ましていました。
義母からは、仕事してるほうが気がまぎれるよ、と言われましたが、とてもそんな元気は沸きませんでした。
新しいパートを1週間も休んでしまって、申し訳なかったので、次の週からがんばって働きました。
そこのパートは、出産1か月前まで、ほとんど休まず働くことができました。

さて、つわりの最中は、食べ物への執着心が人生で一番激しかったです。
夜中にピンタレスト(画像を収集するアプリ)でお菓子の画像を集めたり、
つわりでも食べられそうなレシピを検索しまくったり。
治ったらあれもこれも食べたい!と心は燃え上がっていました。

そしてスーパーを徘徊して、食べられそうなものを物色する日々。
服装は、体が冷えるので(初夏なのに)暑そうな上着を着用。
スーパーの臭いも苦手になり、マスク必須。
完全に変質者です。
食べられそうなものを買ってきては、少し食べたり、だめだったり。

さて、突然ですが
つわりの時によく食べたものを紹介します。(誰も興味ねえって!)

①キレートレモン ミネラルサポート
最初はとにかくキレートレモン(ミネラルサポート)と、スポーツドリンクを交互に飲んでいました。水やお茶は飲めなくなりました。
ふだんすっぱいものは飲まないので、やはりつわり効果でしょうか。

②グリコ幼児飲み物 りんごジュース
大人のジュースは甘すぎるし多すぎるけど、子ども用のものは飲めました。量もちょうどいい!これを飲んでいるときだけ、スカッとした気分になりました。
そのほか、ヤクルト、ミルミルなどもお値段は高いけど、おいしく飲めました。

③たまごのサンドイッチ
パートからの帰り道、コンビニ各社やスーパーを制覇しました。
これが一番!っていうのは無かったし、添加物が気になったので、最終的には自分で作りました。

④うどん、ソーメン、そば
米の匂いは大丈夫でしたが、消化しにくく吐き気につながったので、とにかくあっさりした麺類が食べやすかった気がします。
といっても、一番ひどいときは麺1、2本くらいしか食べられず。
本やネットの情報では、吐いてもいいからちゃんと食べたほうがいいと書いてあるけど、こわくてできませんでした・・・

つわり生活が続くと、味覚障害にもなり、妊婦用の高いサプリを飲むようになりました。
あと、特定の匂いではなく、匂い(臭い?)全般に敏感になり、保存食品をストックしている場所の匂いがすごく気持ち悪くて、不潔に感じました。
実際、不潔だったのかもしれません!?(冬に結露しがちな場所なのです)
あのときは、何か特別なセンサーが働いていました。
つわりって一体なんなんでしょうね。

続き 【2】妊娠初期後半・つわりが快方へ
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