今日は、本を読むスピードが遅い私でも、
短時間で読めた本3冊をご紹介します。
今日も一日、楽しかった
著者:あべけん太、発行:朝日新聞出版、2017年9月初版
タレント活動をされているダウン症のイケメンこと、あべけん太さんの著書です。
楽しかったこと、好きなことなどについて、短いエッセイでまとめられています。
あべけん太さんの目線で書かれてありますので、
どんなふうに物事を捉え、何が得意で何が苦手なのかということが、よく伝わってきます。
運転免許の学科試験に54回落ちて、試験場の方たちと仲良くなったエピソードなど、とても可愛らしいです。
55回目に見事合格。
あきらめない精神が本当にすごい!
ダウン症の方は、幸福感を感じやすい、明るいと言われていますが、本当にそうなんだなと思いました。
また、けん太さんのご家族がとっても素晴らしいのです。
うちの子もここまで立派に成長してほしいなと、希望をもらった1冊でした。
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ヒロのちつじょ
著者:佐藤美沙代、発行:太郎次郎社エディタス、2017年6月初版
兄弟児(妹さん)の目線で書かれた、イラストエッセイ。
妹の美沙代さんは、ダウン症の兄ヒロさんの独特の行動を、思春期のときには受け入れられなかったこともあったそうです。
でも家族のもとを離れて大学に通っていたとき、距離ができて客観的になることができ、ヒロさんの個性を受け入れる思いへと変化したそうです。
そんな妹美沙代さんの愛情、家族の愛情が、さらっとした文章の中から感じられて、じーんときました。
エッセイは、ヒロさんの癖やこだわりを観察した、絵日記形式で描かれています。
楽しくて読みやすく、ダウン症の理解に役立ちます。
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Happy Birthday 大丈夫、生まれておいで
著者:河崎芽衣、発行:㈱秋田書店、2014年6月初版
先輩ダウンママ様よりいただいた本です。
実在の方をモデルにして描かれた漫画で、出生から、進学、就職までが描かれています。
とくに就職のところが良かったので、レビューさせてもらいました。
お母さんは息子さんのやりたい仕事を叶えてあげたい一心で、一般企業と必死に交渉します。
そして、息子さんはそこで戦力となる働き手へと成長してゆくのです。
ここでもやはり、ダウン症の息子さんのまじめで素直なところや、
家族、とくにお母さんの姿に心打たれました。
HappyBirthday大丈夫、生まれておいで―『光とともに…』が遺したもの 新品価格 |
最後に
どの本にも共通していると、個人的に思ったのは
●成人したダウン症の方の生き方を知ることができる
●ダウン症の方とその家族のあり方が、とても勉強になる
といったことです。
本は苦手な方でも読めそうなものばかりですので、
気になった方は、ぜひご一読くださいませ。